アルセロール・ミッタル社、フランス、Sciformaでプロジェクト管理の合理化と標準化を行う

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鉄鋼最大手のアルセロール・ミッタル社は、ITプロジェクトのトラッキングとトラッキング作業の標準化のため、Sciformaを導入した。


生産部門へのサポートを改善


フォスシュルメール事業所は、情報システム管理サービスを中心とした生産部門へのサポートを提供する新規プロジェクト・エレクトロニクス・IT部(NPEC)の本拠である。この部門では、プロジェクト管理をメインに、プロジェクト管理方法の検討やアプリケーションポートフォリオ管理のサポート、ユーザーサポートなどの幅広い業務を実行している。

「部門内の多数のチームがExcelを始めとするさまざまなツールを使ってプロジェクト管理を行っていました。多様なツールが使われていたため、信頼性の高い統合レポートを作ることが難しく、また実際の作業時間をトラッキングするかどうかなど、チームによって管理方法もバラバラでした。」とアルセロール・ミッタル・フランス社フォスシュルメール事業所NPEC部のサポート・メソッド・ツール・プロジェクト担当のローラン・ボードワン氏は説明する。

「レポートの問題に加え、ユーザーからの要求を集中管理し、工程計画を改善し、品質やトレーサビリティまたは指定された規格に準拠する特殊なプロセスの実行など、顧客ごとの特殊な要求を考慮できる方法を探していました。要するに、プロジェクト・マネージャの作業を簡略化し、工程の計画とモニタリングでの二重のデータ入力を避け、プロジェクト・ポートフォリオ・マネジメント機能も備えたソリューションを探していたのです。目標は、作業の標準化と情報の集約による効率の改善でした。」

NPEC部では2012年に必要な機能に関する仕様書を作成し、市場分析を行った結果、いくつかの製品を候補として選択した。ビジネスユーザーを交え、モックアップが作成された。

「数回に分けて、チームごとに機能を導入することで、ビッグバンを避けるのが目的でした。優先課題は工程のモニタリングと計画管理、次にプロジェクトの説明、制約、リスク管理までスコープを拡げ、最後に実作業のモニタリング、決定プロセス、未解決の課題を処理しました。」とローラン・ボードワン氏は続ける。

「コスト、セットアップの柔軟性、使いやすさを総合判断し、最終的にサイフォーマを選択しました。Sciformaの大きな特徴の一つは、構成が簡単な多数のエクステンションを持ったターンキーソリューションでありながら、驚くほど柔軟性に富んだそのセットアップです。実際にビジネスユーザーがモックアップの作成に関わったことで、チームの結束が強まり、移行プロセスもスムースでした。」


段階的な拡張


ソリューションの多機能性と段階的な実装の可能性が、NPEC部がSciformaを最終的に選択した2つの理由でした。「同レベルの他社のソリューションは実装がより難しく、安価なものでは機能が不足していました。」とローラン・ボードワン氏は説明します。

Sciforma導入時には、3チーム、55名のユーザーだけでしたが、現在では6チーム、95名のユーザーがSciformaを利用しています。2014年には130名のユーザーにまで拡張予定です。今ではサイフォーマを使って、見積り案件、パイロットプロジェクトを含め、およそ150件のプロジェクトを管理しています。アルセロール・ミッタルが強調する付加価値の一つに、ファクトシートの使用によりメンテナンス作業が大幅にスピードアップし、プロジェクト管理作業の標準化にもつながっているということがあります。「Sciformaのイベント管理機能のおかげで、ファクトシートの概念を拡げることができました。それぞれの作業がファクトシートに明確に説明され、それをホットラインと保全チームが使用しています。今日では、プロジェクト管理全体をカバーする有効な参照情報が記載されたファクトシートは3000にも及びます。」とローラン・ボードワン氏は述べています。

ソリューションを展開する間の短期間の目標は、ユーザーに自分自身の要望を管理する手段を与え、ITチームの負荷を減らすと同時に、ビジネスユーザーの関心を高めることでした。


迅速なレポート機能と標準化されたプロジェクト管理作業


Sciformaのおかげで、ばらばらな情報を統合する必要もなく、監視するすべての作業のレポートがすぐに見られるようになりました。Sciformaが生成するレポートは、PDFやExcelファイルとして配布できるので、柔軟性に優れています。

「予算の計算にもレポート機能を使っていますが、ここでも複数のピボットテーブルを統合する必要なしに、すぐに明確なヴィジョンを得ることができます。」とローラン・ボードワン氏は指摘する。「ITメンテナンス作業は、弊社グループ内に展開されている国際製造標準にしたがって実行されます。標準では、ブレークダウン数や生産停止時間などの指標を記録する必要があります。こういったデータは以前は複数のシステムに分かれて記録されていましたが、Sciformaを使ったファクトシートシステムのおかげで生産性が向上し、メンテナンス作業の時間も短縮されました。」

アルセロール・ミッタル社の2番目の目的は、チームのプロジェクト管理作業の標準化です。 「Sciformaをすべてのチームに実装したことで、管理作業が大幅に合理化されました。ユーザーが仮定、制約、予測を立てると、Sciformaが自動的にレポート(プロジェクトステートメント)を生成します。さらにプロジェクト進捗レポートで、実際のコスト、決定事項、計画、実施された作業についての完全な状況を把握できます。この作業標準化は横断プロジェクトの一部で、その成果もSciformaで確認できます。」とローラン・ボードワン氏は説明する。

さまざまなレベルでのモニタリングが実装され、それを使ってプロジェクト・マネージャはプロジェクトの進捗を計測し、チームリーダーはチームが関わるすべてのプロジェクトの全体を把握しています。最上位レベルでは、IT部門全体をカバーしています。

「さまざまなレベルでのモニタリングが、企業幹部に提出する報告書の作成に役立つと同時にユーザーに自分の要求の進捗状況を知らせる訳にも立っています。また、サイフォーマは予算の管理にも有効で、(プロジェクトの中止決定といった)必要な調整を行ったり、インパクト分析にも秀でています。見える化が促進され、予測能力が向上しました。」とローラン・ボードワン氏。

Sciformaを使い始めた最初の月から、満足の行く結果が得られました。「Sciformaを使うことで、作業記録、プロジェクト始動、工程計画、ワークフロートレーサビリティ、保全作業管理、レポーティングなど、多くの分野で進歩することができました。ソリューションを拡張し、見積り管理、機能要求、既存の内部システムとの連携といった新たな要件をカバーするためのしっかりとしたベースが整いました。」とローラン・ボードワン氏は結論する。


ローラン・ボードワン氏について


ローラン・ボードワン氏は、数学およびコンピュータエンジニアリングの高等学術研究で修士号を取得した後、サービス企業で開発者として勤務。2003年にはアルセロール・ミッタル社に入社し、プロジェクト・マネージャ、チームマネージャとなる。その後ビジネスチームをサポートする共有サービス部(NPEC)に転属し、さまざまな研究、サポート、管理プロジェクトをマネージしている。アルセロール・ミッタル社フォスシュルメール事業所のIT部門は80名で構成されている。


アルセロール・ミッタル社について

アルセロール・ミッタル社は鉄鋼生産の最大手。グループは60ヶ国に245,000人の従業員を擁し、2012年の売上高は840億ドル。フランスでは20,000人を超える正社員を雇用し、5基の高炉(ダンケルク3基、フォスシュルメール2基)で年間1100万トンの粗鋼を生産している。40年ほど前に統合されたフォスシュルメールはマルセイユの西、50kmに位置し、オイルとガスのパイプライン用に幅広いタイプのスチールを生産している。120種類以上のスチールを年間平均350万トン生産している


詳しい情報は、http://corporate.arcelormittal.comをご覧ください。